八街駅前の商店街に小中学校の生徒たちが作った粘土細工が展示されている。市立八街中央中学校が地域連携の取り組みとして子どもたちの制作した作品を地元のお店に展示できないかと呼びかけたことがきっかけで4年前から始まった。中央中学校と隣接する実住(みすみ)小学校でもこれに賛同し、地域学習と合わせてこれを授業に取り入れて、毎年この活動に参加してきた。
「自分のキモチをキャンドルランタン(灯籠)にあらわしてみよう!」というテーマでテラコッタ粘土の焼き物が完成し、選ばれた作品150点あまりが駅前の商店18か所にディスプレイされた。期間中、学校では生徒たちにスタンプラリーなどを行って自分やお友だちの作品を見るために地元の商店街をめぐり歩くようになっている。
よく見ると八街駅周辺にはこうした学校ぐるみのアート作品をよく目にする。市役所通りの鮮やかなブルーの壁画や市営バスの側面デザインも地元の中学校の作品。
『八街ミュージアム』も今年で5回目。つまり、第1回のときに小学3年生だった子どもたちは、今年は中学1年生として作品を出展することになる。年1回、こうして地域の人たちと生徒たちがアートで繋がっているのだ。