立春が過ぎ、2月は雪、雪、でしたね。
九十九里には雪は降らずでそれはそれでいいのですが、少し内陸に入ったところはほとんどが雪。みんな大変そうですが、なんだか取り残された気分でした(笑)
はちどりがオープンして2年間、4月から12月まで、月に一度食堂のお庭を使って「夜市」というイベントを開催していました。
「朝市ってどこにでもあるけど、夜市ってあんまり聞かないよね」ふとそんなことを思って、田舎だからこそできること、そして「大人も子供も楽しく遊べる場所を作ろう。」といった感じで始めた企画でした。毎回だいたい十五、六店舗のお店が出店してくださり初回からたくさんの方が来てくれました。飲食、雑貨、マッサージ、占いなど小さな屋台村のような感じですね。はちどりの「夜市」は噂が噂を呼んで毎回大盛況となりました。でも少し充電したくなって昨年は一年間お休みをさせて貰っていました。
先日、その「夜市」を久しぶりに再開しました。
イベントに出店するのはとっても好きです。でも、主催となると準備やら何やらで結構大変。特に、イベントはお天気に左右されます。開催1週間前くらいから毎日天気予報とにらめっこ。昨年は出店する側としてもお天気には振り回されました。考えられないほどの強風、予想外の大雨。でも、そんな中での出店を通してたくさんのことを学ぶことができました。
「イベントって晴れだけが楽しいわけではないんだ」
人間の都合で流れている時間の中で生きていると、晴れは何かと都合がいい。でも、お天道さまに合わせてみてみると、今まで見えなかった大切なものが見えるようになる。
「神様はいつでも私たちに最高の舞台を用意してくれている」
そんな風に思うようになると、お天気に自分の気持ちが振り回されないようになりました。
今回の「夜市」も予定していた日が雪マークだったので3日後に延期にして、今度こそ天気予報も晴れマークになったので安心していましたが、朝起きたら九十九里も雪。ほかの地域はかなりの積雪で身動きが取れない。「今日は開催してもいいのか?」と悩みましたが出店者さんは来ることができたので、店内で小さく開催することにしました。
雪で来られない方もたくさんいましたが、始まりから終わりまで人が途切れることなく賑わっていて、狭い場所をみんなで分け合うからこそ始まるコミュニケーション。これがはちどりの楽しさ、「夜市」のおもしろさなんだと実感できました。
そんな空気がとても温かくて
「やっぱり、神様は今日も最高の舞台を用意してくれた」そう思いました。
雪も大嵐も台風もいらないものを持っていってくれる『大浄化』って考えましょう。
どんなお天道さまにも感謝をして、晴れの日にはヒマワリのような元気なパワーを、雨や雪の日は自分自身の充電時間、そして『浄化』をしてもらって自然とともに、宇宙のリズムでこれからも生きていきたいです。
〈寄稿〉太田直美
1970年生まれ 愛知県出身
はちどり食堂オーナー、書家、カウンセラー
『はちどり食堂』九十九里町小関2264
☎0475-70-3325
木・金定休 http://hatidori.jimdo.com/