地元で自営業を営む仲間たち。業界の組合や商店街、商工会やPTA、青年会議所、市議会、青少年相談員、消防、地元の祭りなど、彼らの多くは一人で何役もの地域活動のリーダーをこなしている。働き盛りの彼らは、少子高齢化の波が自分たちに重くのしかかってきていることを実感している。
人口減少社会のなかで、このまま行ったら近い将来立ち行かなくなる組織や活動も出てくる。団体や行政区分の垣根を越えて、連携し合わなきゃ出来ないこともある。
「ひとのわ」が活動を始めたのは5年前、いざという時に地域からの要請に応えられるように、それぞれの人脈を持ち寄って出逢いの輪を広げている。
そんな彼らが、近所の寺を借りて行うワークショップがある。
2年前大網で開催した時は、青年会議所のOB仲間である金坂町長(現市長)もメンバーとしてイベントに参加した。去年の東金開催では地元の小学校の校長先生や教育長にも時代装束で友情出演して貰った。地区社協や公民館、高校や大学、商工会など、およそかかわりのあるさまざまな方々に声がけして、みんなで共同体のあり方について考える一日にしている。
メンバーの多くが地域のリーダーを務める「ひとのわ」は、ひとりひとりが事業経営者であるだけでなく、創造力と企画力、行動力があり、何より芸達者だ。
ワークショップは毎年夏に実施していたが、メンバーが幾つもの団体の事業を掛け持ちしていたために、今年は気分を変えて夏休み開けに実施するのだそうだ。
今年のワークショップ『江戸時代にタイムスリップ?!~ようこそ寺子屋へ~』は、四天王像で有名な山武市の名刹勝覚寺(表紙記事のお寺)にて開催する。はじめての山武市開催は地元山武市商工会青年部の手厚い協力を得て実現する。