コイノニアの代表今西さんが東金の家之子で介護施設を始めて今年で10年。
そろそろ外に出ても良いタイミングだと思った。
そんな時、3年前に介護業界の門を叩き、介護の仕事をしながら いつかカフェみたいなものがやりたいと思っていたコイノニアスタッフ村上さん。
やりたいなら、やってみたら? そこから始まった。
すぐに今西さんが東金旧道沿いのこの場所を見つけてきてくれた。
選んだ理由は、東金の人たちの生活に欠かせない道だと思ったから。
「私がまだ幼少の頃、近所の床屋さんに良く顔を出していたんです。 ほら、昔ってそういう場所がご近所にあったじゃないですか。そう公民館みたいな 誰でも入って来られる場所が作りたいんです。」
村上さんは、笑顔でそう答えた。
2015年10月に介護相談が少しでも気軽にできるようにと始まったコミュニティースペース コイノニア。筆者がこの仕事を始めたのも同じタイミングで、街波通信社も今年で10年目。
妙な巡り合わせを感じてしまう。 コミュニティースペース コイノニアでは、毎日のようにイベントが行われている。
それは、近くの飲食店の店主さんたちが集って、おいしいご飯を日替わりで提供するというもの。 取材した日にも美味しそうな料理が並んでいた。
村上さん自身もキッチンに立つこともある。その時は、無農薬有機栽培の野菜を使い 食材にもこだわって作っている。
野菜はご主人が働いている「あいよ農場」のものを使っている。
その野菜は店頭で買うこともできる。ここは八百屋でもあるらしい。
インタビューの終盤、 「人の繋がりで今までやってきましたが、だんだん人が集まっていることを感じている。 皆さまには感謝しかございません。じわりじわりとみんなの心を掴めるようにやっていきたい。」 と言っていたが、自分も村上さんの思いに心を掴まれてしまったようだ。
ふらっと立ち寄ってみるのも良いかもしれない。
コミュニティースペース コイノニア
住所:東金市田間2341-7 TEL:0475-53-3336
「この写真はねえ、~海岸で~を撮った時のだよ。あの時はねえ…」
1枚写真を取り出す度、エピソードがあふれてくる。
写真に対してこれだけの想いがあるものなのか。
自分は衝撃を受けた。
何気なくスマートフォンで写真を撮るような時代。
便利な反面、1枚の写真に対する思いは希薄のような気がする。
写真家、飯田樹。
海を意識して撮り始めて今年で31年。海が好きだから撮っている。
撮れば撮るほど、海の魅力に取り付かれていった。
はじめは海の何を撮るのか決めていなかった。
1985年の夏、鵜原海岸のお昼時に、若い海女さんが海からあがり岩陰で
子供にお乳をあげているところを撮らせてもらい、その写真が教材になったことから
「海と人」をテーマに撮ることを決めた。
海に撮影に行くと、さまざまな人々との出会いやドラマがある。
だから何度も何度も出会いやドラマを求めて海に通う。
「海は友」
飯田さんはそう言った。