『ふるさとのはちみつを世界へ』そんな思いをこめて地元で起業しました。「八方へハチミツを広めよう」ということで屋号を八八(はちはち)と名付けました。
大網白里市の農家に生まれ育った佐久間さんは、少子高齢化で元気を失っていく地元をもっと元気にしたいと思っています。働く場を求めている人、時間を持てあましている人に、養蜂の素晴らしさを伝えて、地元がもっと元気になる道を創造する仲間を増やしていきたいと。
畑に置かれたお手製の巣箱にはたくさんのミツバチたち。この春、初めての大網白里産天然ハチミツをインターネットで売り出しました。彼女の思いに共鳴した全国の知人・友人からの問い合わせや紹介もあって滑り出しは順調で、想像以上に周辺の反応が良い。これからは地元の実店舗での販路を広げていきたいと考えています。
ハチミツづくりは、非常に奥が深いもので、ミツバチが向かう植物の種類によって出来上がる製品の味が全く違ってきます。
お話を聞きに伺った時、畑にはソバの花が咲いていました。ソバのハチミツは黒蜜のような癖のある風味になっていて、和菓子に合うのだそうです。
今後は体験イベントやテイスティングなどのワークショップを開催したり、作物の受粉媒介(ポリネーター)としてのミツバチの正しい扱いについて発信しながら養蜂の魅力を広めて行き、事業を全国各地に広げて、生産地の風土を活かしたハチミツづくりを展開したいと思っています。
同級生らと一緒に就活もしました。一般企業に内定も決まりOLになるつもりでした。「でもハチミツづくりが好きすぎて、養蜂家で食べていくことにしたんです。」と佐久間さん。
「一口食べればふるさとの風景が目に浮かぶ」そんなハチミツを丹精込めて作っています。
【八八(はちはち)】
ホームページ https://88honey.jp